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ギィー。
ちょっと古い建物に作った探偵事務所の戸は、開け閉めは嫌な音を出す。
「はぁー。そろそろ、戸も直さないとな。なぁー、学人、剣也、そっちの迷子探しはどうやった?」
こいつらは、同じ大学の同級生の本間学人と薬師寺剣也。
本間学人は、名前の通り、学ぶ人。一度やったこと、紙に書いてあることをすぐに覚える。この力をみて、楓は学人を仲間にした。
薬師寺剣也は、薬師寺道場の息子。柔道、剣道、空手など武道や茶道、華道、習字などをやっていて、超日本人みたいな子。その武道で、身を守ったり、俺たちを助けてもらうために仲間にした。
さてさて。
2人の仕事は、迷子を探して見つけ、親のところに連れて行く。
そんな簡単な仕事なのに
2人は迷子を見つけないで、事務所で遊んでいた。
2人は
子どもが嫌いなのだ。
すぐに泣くし、すぐにどこかに行く子どもは2人嫌いなのだ。
「はぁー。やっぱり、2人に頼むんじゃなかった。」
俺は2人には無理だとわかっていたが、2人に頼んだ。
もし猫探しなら、2人とも猫を怖がらせて、捕まえることはできないと思ったから…
「はぁー。2人とも、子どもを好きになれよ。」
2人は同時に
「嫌だ!!」
俺は、ちょっと間を空けて
「事務所にいる、双子は子どもにみえないのか?」
と聞いた。
双子とは俺3人以外にもう2人いる、女2人。
背が小さく、同級生には見えない
まるで、子どものように見える
だから、2人に双子は子どもに見えないのかと聞いたら
また同時に
「あれは子どもじゃない、鬼だ!!」
そう。
俺にはとても優しくするが、2人には双子は鬼のように、いろいろな罠を仕掛けて、2人をいじめている。
だから、2人は双子を鬼だと言っている。
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