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「…って、あれ?姉貴がいない…?」
広い部屋の中、見渡して見ても目につくのはボンバーとぶよぶよのおじさんと大量の服だけ。アネキの姿が見当たらなかった。
「よっちゃん、姉貴は?」
「むん~…あそこ。試着室。」
よっちゃんは気配を探ると部屋の一角を指さした。そこにはカーテンで仕切られ、大きなスペースをとってある場所があった。…あの超巨大な試着室の中にいるのかな?
「…で、よっちゃん。どんな嫌がらせをするつもりなの?」
「ん~…じゃあ、開ける?試着室、フィーの。」
ゴッ…
僕は背中にあるホルダーから銃を抜くと、よっちゃんの側頭部に銃口を当てた。
「面白い事を言うね…。そんなに姉貴の着替えをみたいの…?」
「ち、ちちち違う…。お、落ち着く、と、トッポ…。あああ危ない、銃…。あ、あと、ない、見る気、着替え、フィーの…。ない、興味、まず、女性に…。」
「……。」
僕はよっちゃんから銃を離すと、右手に持ちながら言った。
「その案、採用するけど…もし着替えを見たら――溶かすからね。」
「あ、あぅっ…(涙)。」
よっちゃんは涙目でブンブンと顔を縦に振ると、顔を下に向けたまま両手を試着室に向けた。
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