第二十二章 魔界の着衣事情

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「い、今、そこの社長さんが…う、うちの着替えを覗いてきたんやっ!!」 「なっ…!?」 「そ、そうなんっすか!?」 この女装趣味変態社長めっ…!!俺っちが社長を睨むと、社長は慌てて弁解してきた。 「ち、違うっ!!私が試着室に近づいて行ったら、か…勝手にカーテンが開いたのだよ!!」 「何言うてんねん!!カーテンが勝手に開くわけないやんっ!!変態っ!!スケベっ!!」 「そうっすよ!!言い逃れするつもりっすか!?」 「ほ、本当だ!確かに、ひとりでに開いたのだよ!まるで、もう一人の見えない誰かが意図的にカーテンを開けたかのように、開いたのだ!!」 「この部屋にはうちら三人しかおらんやん!!何を寝ぼけた事言ってんねん!!それとも、幽霊の仕業とでも言うつもりなん!?」 「ち、違う!!私はやってない!!」 社長は両手を振りながら抗議してきた。まったく…見えない誰かの仕業だなんて…――― 「……え?見えない誰か…っすか?」 「そ、そうだ。」 「どうしたん?リーダー?」 「……いや、もしかすると幽霊の仕業かもっす。」 「「えっ!?」」 「実はさっきから変な事ばかり起きてるんっす。どこからか感じる殺意、突然の魔法…何かおかしいんっす。」
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