第二十二章 魔界の着衣事情

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「おかしいって……どういうことや?殺意とか、突然の魔法とか……そんなの、あったん?」 「…フィーは気が付いてなかったみたいっすね。かなりの殺意がほとばしっていたっすよ。…少なくとも、今もそうっすが。」 「今も、って…何が起こっているのだい?」 社長が不安そうに聞いて来たので俺っちは社長の方を向きながら言った。 「犯人はもう、ここにいるって事っすよ。」 俺っちはそう言うと、上がってきた階段の方……俺っちへの殺気を飛ばしている方を睨みつけて言ってやった。 「いつまで隠れているつもりっすか。いい加減、出てくるっすよ。」 *トッポ* 「いつまで隠れているつもりっすか。いい加減、出てくるっすよ。」 その言葉を聞いて、僕はギクッ!!とした。いつバレた?いつからバレてた?そんな事は分からない。とにかく、バレた事は仕方ない。 「……よっちゃん。行くよ。」 「え。出る、ここから?見せる、姿を?」 「バレたんなら仕方ない。姉貴には醜いとこ見せたくなかったけど……そんな事も言ってられないみたいだからね。……行くよ。」 僕はそう言うと、よっちゃんと一緒に階段から飛び出した。
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