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「いつまで隠れているつもりっすか。いい加減、出てくるっすよ。」
俺っちは階段の方を睨みながらかっこよく言い放った。フィーも気になったのか、着替えていた服を手早く着て顔だけを試着室のカーテンから出して階段を見つめた。…いやー、我ながら決まったっすね。すると…
「よく僕達の存在に気が付いたね。―――ボンバー。」
「んぅ~…。」
階段から飛び出してきたのは……クソガキのトッポと知らない誰か。
――って、ええぇぇぇぇええ!?!?
「と、トッポ!?あんた、なんでこんなとこにおるん!?家で待っといてって、お姉ちゃん言ったやん!!」
「だってだって、お姉ちゃんがあの凶悪ボンバーと二人で買い物にいくなんて……耐えられなかったんだもんっ。」
俺っちはフィーの前でいい子ぶるトッポを愕然(がくぜん)とした表情で見つめた。……て、てっきり、怨霊か悪霊か悪魔の仕業で、階段から姿を表しても二人には見えてない事を前提に話を進めようとしていたのにっ……真犯人がコイツっすかっ!!とんだ予想外れっすっ…。い、いや、でもここで『え、そうだったんっすか!?』的な雰囲気は出せないっすし…。
「や、やっぱりお前だったんっすね。トッポ。」
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