第二十二章 魔界の着衣事情

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俺っちがそう言うとトッポは見下したような視線で俺っちを見ながら言った。 「ボンバーなんかに気が付かれるなんてね。不覚だったよ。」 「だから、誰がボンバーっすか!!シスコンのくせにっ!!」 「うっ、うるさいうるさいうるさいっ!!お前の話を聞くだけ時間の無駄だっ!!」 トッポはそう言うと隣につっ立っている長身の黒づくめの男に言った。 「もう実力行使で行くよ!!リーダーをボコボコにしちゃってっ!!」 「って、待つっす!!そこの細長い男は誰っすか!?」 オールバックの髪に黒いハットの帽子、顔には黒いサングラス、カッターシャツに黒いベストみたいな服、そして黒いズボン。SPかヤクザのガードマンみたいなやつっすね。ダルそうな感じをかもし出しているっすが、まったくスキがないっす。…ただ者じゃないみたいっすね。 「俺は………」 SPが口を開こうとしたらトッポが銃口をそいつに向けて言った。 「自己紹介は必要ないよ。――こいつは僕の新しい部下!!ボンバーなんか一捻りなんだからなっ!!!!」 「え。」 「悪いけど、ここでくたばってもらうよ!!」 「……って、トッポ。なんか、そこの新しい部下…何故かビックリしてるんっすけど…?」
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