第二十二章 魔界の着衣事情

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ボンバーの言葉に少しムッとしたけど、僕は大きく息を吸って気持ちを落ち着かせた。あれば馬鹿なボンバーの作戦だ。僕を怒らせて冷静な判断が出来ないようにしようとしてるんだ。なんて小汚いやつ…!! 「やるんなら、そっちからでいいっすよ。相手によっちゃんがいたらちょっとまずかったっすが、その新しい部下なら倒せそうっすし。」 「ふーん?よっちゃんじゃなければ誰でもいいんだ?なら、お言葉に甘えて――――行けっ!!よっちゃん代理っ!!」 「……ん。」 ふっふっふ…。よっちゃんにこの格好をさせて正解だったね。馬鹿なボンバーは気が付いてない……こいつがよっちゃんなのにさっ!!一方のよっちゃんは両手を空に上げると、帽子を被ったオールバックの髪から紫電(しでん)が飛び散り始めた。すると、 モモモモ…… さっきまで晴天だった空にどこからともなく真っ黒い雲がやってきて、屋上の周りの空をどんよりとした曇り空に変えた。 「“落雷龍(らくらいりゅう)”」 よっちゃんは髪からバチバチと激しく紫電(しでん)を散らしながらそう唱えた。その瞬間、 ゴロゴロゴロ… ピッシャァァァアアンッ!!!!!! 「う、うわぁぁあっ!?!?!?!?」
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