第二十二章 魔界の着衣事情

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すると、突然リーダーの周囲に突風が吹き荒れてきて、よっちゃんの動きがピタリと止まった。 「どうしたの?よっちゃん代理っ!!」 僕は風で帽子が飛ばないように両手で押さえながらそう聞くと、よっちゃんは両手で目を覆いながら言った。 「…あぅ……ゴミが…目に………止まらない、涙…。」 「えぇ!?なんでこんな時に――」 僕が呆れていると、 ビュゥゥ… 「“風車(かざぐるま)”っ!!!!」 ビュゥゥゥウウウウ!!!!!!!! 「あ…。」 ボンバーを中心に周囲に竜巻が現れて、よっちゃんを空高く吹き飛ばした。 「あわわ~…ま、回る~…目、取れない、ゴミ~…」 「――よくもやってくれたっすね…。」 ボンバーは風に乗ってよっちゃんがいる高さまで来ると、空中で姿勢が取れないよっちゃんの真上に手のひらを向けて言った。 「くらうっす!!“打撃の風”っ!!」 ゴォゥ!!!! ドッ!!!! 「がはっ……」 ヒュー………ドサッ!!!! もろに攻撃をくらったよっちゃんは風が弱まった竜巻の中を猛スピードで落下して屋上に激突した。もうやられちゃうなんて…弱すぎでしょ…。 「次はお前っす!トッポッ!!!!」
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