第二十二章 魔界の着衣事情

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*リーダー* 俺っちが階段を上りきると、そこは広い倉庫みたいな所だった。学校のグランドぐらいあるっすね。その広い倉庫の中にズラッと並ぶ服、服、服…。何着あるんっすかね…?とにかく、数え切れないほどの服が部屋一杯に並べてあった。 「…これは凄いっすね。」 「…引き気味で言わないでくれるかい?」 社長がそう言うのと同時にフィーが階段を上ってきて、倉庫についた。 「う、うわぁ…!!す、凄いわっ!!これ、全部服なん!?」 「そうだよ。好きな服を選んで構わないからね。」 「ホンマに!?」 「あぁ、いいとも。確か…『メープル☆マテリアル』の服がよかったんだったね。それなら、あそこの奥に『メープル☆マテリアル』店の服が一式そろっているから見てくるといいよ。」 「えっ、メ、『メープル☆マテリアル』の服があるん!?」 フィーは顔を輝かせながらそう言うと、突然俺っちの手を取って言った。 「早く見に行こうや!!リーダーがうちの服をコーディネートしてくれるんやろ!?早く早く!!」 「わ、分かったっすから引っ張らないで欲しいっす。歩きにくいっすからっ…。」 「アハハ!!ごめんなぁ?つい舞い上がっちゃったわっ。」
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