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「ない、多分…。」
「…よっちゃん、もっと細かく気配を探って。」
「ん…分かった。」
よっちゃんはそう言うと、目を閉じて集中し始めた。バチバチと何回かよっちゃんの髪から紫電(しでん)が飛び散った後、目を開けて言った。
「社長…室………?」
「え!社長室!?」
「…いる、上に、社長室の。」
「社長室か~。…よし、行こう!!案内して!!よっちゃん!!」
「ん、こっち。」
よっちゃんはそう言って通路を進み始めた。
-数分後-
「ここ。」
「あ、本当だ。“社長室”ってプレートが貼ってあるね。」
ここに姉貴達が…。
「…あ、いる、もう一人、知らない人、一緒に、リーダー達と。」
「え!?今さら!?なんで気がつかなかったの!?」
「んー…薄い、気配が。リーダー、フィー、八大神。魔力、強い、とても。だから、分かりやすい、気配。」
「…じゃあ、その人はあんまり強くないんだね?」
「ん、多分。社長、その人、おそらく…。」
「なんだ。てっきり僕達の邪魔をするやつかと思ったよ。違うんならさっさと入ろう!…社長室には今、誰もいないよね?」
「ん。3つ、気配、上、社長室の。」
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