覚醒

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日常の会話が何かしら聞こえが悪い… 耳がおかしいのかなぁ~ 耳垢が溜まったのかなぁ~ そんな思いを持ちながら生活をしていた。 二週間が過ぎた頃、急に耳に激痛が… 慌てて、街にある病院に行った。 自分的には、中耳炎か外耳炎だと 診察しながら医師は、驚いていた。 「すみません、患部をデータに残したので、撮影してもよろしいですか?」と、医師が言った。 断る理由も無いから、小さく頷いた。 医師は、最新の機械で耳の中をビデオ撮影している。 そんな医師に 「あの~いったい何が…」 医師は撮影を終えて「この病気は、真珠腫だと思います。確定では無いけど… 少し細胞を取り病理にまわしてからじゃないと、はっきりした事は言えないけど」 「で、真珠腫は治るんですか?」 「すみません、ここの病院では治療する事は不可能なんで、紹介状を書きますから、設備のある病院で治療を受けてください。」 「そうなんですか!治療は薬で…」 「手術しかありません!薬で治療はできないんです。」 「絶対に手術を…」 「進行度合いで変わると思います。 どれぐらい進行しているか、今は解らないから、なんとも言えないけど… 手術した方がいいと…」 「進行て…」 「この病気は、耳の中に腫瘍が出来て、それが耳の骨を溶かしながら進行していく、最終的には頭蓋骨を溶かしてしまうんです。」 「なら、直ぐに手術した方がいいじゃないですか!」 「そうですけど、進行度合いで、耳の中を全て摘出になるかも解らない!そうなると、耳は使えなくなる可能性があります。」 「全く、聞こえなくなる?」 「人口の骨が使えれば… でも、この腫瘍は時間と共に進行する腫瘍では無いから、今の状態を何十年も変わらない場合もあるから…」 「結局、何もはっきりしない病気なんですね」 「設備のある病院で、精密検査した結果で、判断された方がいいと思います。私が言えるのは、これくらいです!」
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