【第七章 黒】

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「オーガ…ネガの世界か!?」士は目の前にいるオーガを凝視した。「ネガ?何が言いたいかわかねぇがお前はここで殺す」神騎は刀を抜き士へ振り下げた。受け止めようとする士「クソッ…パワーが前の時と違いすぎる!なら…スピードで」《カメンライド…カブト!!》《アタックライド…クロックアップ!!》「スピード勝負なら…」《カメンライド…ダークカブト!!》アタックライド…クロックアップ!!》神騎と士は超高速となった。「いったい何なんだ?…俺と同じ力…」士は超高速の中神騎に問いかけた。「お前みたいな奴に教えることはない!」神騎はそう言うと士を蹴り飛ばした《クロックオーバー》士は変身が解除され、地面に叩きつけられた。「門矢士…死ね」神騎はディサイドに戻り士に刀を振り下ろそうとした。「待って!!…結…きっと何かあるんだよ。だから…話を聞こうよ。殺しちゃダメ!!」少女が神騎にしがみついて言った。「ちっ…」神騎は変身を解くとその場から立ち去ろうとした。「待ってください!えっと…結さん!」女が神騎に言い寄ってきた「気安く呼ぶな…クソが」 神騎が追い払うと「しょうがないですね…光家秘伝…笑いのツボ!」神騎の首に親指が押し当てられた。 「あっあぁはっくっふっふざけるな!」 「スゴいな…夏実の笑いのツボを耐えるとは」驚く士。「やっぱり強者だな。」ユウスケと呼ばれる男も驚いてる。 「とにかく…家に来てください!わかりましたか?」夏実は神騎を引きずりながら少女の手をとって士達の家へ向かった。 「……………大方話は理解した。当然ソッチもわかったろうな?結」コーヒーを飲みながら士は尋ねた。 「だから名前を呼ぶなっつってんだろうが…」神騎はコーヒーカップをソーサーに置いた。 「……まあムカつく上信憑性も低いがとりあえず殺すのは待ってやる。」 「なあ、さっきから聞こうと思ってたんだけどこの子は誰?名前は?ユウスケが少女を指差した。 「前の世界に一緒にいた子だ。名前はない」ぶっきらぼうに神騎は答えた。 「じゃあ名前つけませんか?例えばアカリちゃんとか!?」夏実は嬉しそうに提案してきた。「何をもってアカリになるのかわからんが、いんじゃないか?」士は神騎に聞いてみると「この子がいいならかまわない。いいか?」神騎は少女に聞くと「うん!!私、嬉しい!」笑顔で返事をしてきた。 少女は少女からアカリへと変わった。
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