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「準備はいいな…行くぞ」神騎は重い壕の扉を開き朝日の昇りきらなぬ外の世界へ少女を連れて出ていった。
もうすぐだ…あと少しで街の外れにでれる。
自然と足並みも速くなる。森の中に入れば、奴等も追うことはできない。
神騎はそう確信していた。その時どこからか声がした。
「流石です。長いことこの世界にいただけのことはある…怪人達の行動パターンをよく把握している」
「お前は…鳴滝!」誤算だった。
奴がここにくるかもしれないということを…神騎は後悔したが頭の中ではすでに奴から少女を守り、いかに速く倒すことが出来るか考えていた。
「俺達はここからでる。もう邪魔はさせない…変身!」
《カメンライド…ディケイド!!》
「下がってろ。どこかに隠れるんだ」そう言って神騎は少女を後ろへやった
「丁度いい。私もそろそろ時間がない。目的達成にはやりやすい…」鳴滝の後ろから怪人が現れた。
「何故だ…奴等は動けないはず…」神騎は混乱した。
「だからコイツらは私が直々に連れ出した怪人だ。この世界とは関係ないそして私はディケイドいや神騎結を覚醒させる!」鳴滝は言った。
「どういう意味だ…答えろ!」
神騎は叫んだ。
「ディケイドお前にも自覚してもらおうディケイドの役目を…お前は破壊者であり他世界のライダー達を消すための存在此れを見よ!」
鳴滝の頭上から銀色の時空の壁が広がりそこにはディケイドがライダーを次々と破壊していくものが映っていた。
「これは…俺なのか?」驚きの隠せない神騎。
「いや、アレはもう一人のディケイド。門矢士だ。彼は私の思惑通りに動いてくれている。それにあのディケイドはお前のとは僅かに違う。」
確かにあの姿は俺のとは違う…神騎は困惑した。
「アレの本来の名前はディケイド激情態。門矢士が仲間に裏切られ悲しみと怒りによって変化したディケイド覚醒の姿」
「俺もああなるのか…!?」
あの姿で沢山のライダーを傷つけていくのか!?神騎は自問自答した。
「そうとは限らない全てはお前にかかっている。さあ見せてくれ…ディケイド!!」
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