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マネージャー「随分、ご執心でしたね?」と嫌みを一つ。
「わりぃ。昔の友達で懐かしくてな。一応、名刺渡したし、もし店に来ても、カウンターに座らせて。客として扱う気はないから。それにあいつ、男苦手だから、必要以上に構わないでやって。」
マネージャー「凌、大丈夫か?」と聞く恒の言いたいことはわかる。
女が金に見えないなんて?だろ?
だけど…
凌「大事な友達だったんだ。」
マネージャー「大事な女の間違いでは?」
凌「いや、友達だった。俺なんか、あいつの相手にはならないよ。」
マネージャー「凌に、そんな感情あったんだ。無理矢理にでも客にしてた癖に…」と大笑いしていた。
だろうな。
俺だって忘れてたよ。
彩の綺麗な瞳…。
まだ、男苦手なのかな?
光と来たから、そうでもないだろうな?
綺麗な体のままかな?
流石に、ありえないだろうな。
でも、俺なんかは、一生触れないな…。
汚れきった俺…。
今さらながら、ホストになったことを少しだけ後悔した。
「いらっしゃいませ。」の声で我に帰る。
仕事だな…。
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