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女と女の戦い。
特に後宮にはつきもの……。
女御、更衣(こうい。女御より身分が低い女性の事)にそれぞれに付き従う女房達。
嫉妬に妬み、怨み、
後宮には溢れている。
ただ、一人。
今上帝の寵(ちょう)をえる為に……。
寵をえれば……。
親に、親族、縁者にも甘い汁を吸わせる事が出来る。
産まれる子が男子ならば、
のちに、東宮になり、
帝になれれば……。
身内が摂関を取り仕切り、政(まつりごと)を自在に自由に出来る。
激しい東宮争いがおきれば、それこそ、強い後ろ楯は必要。
弘徽殿の女御。
そして、我が母。
宣耀殿の女御。
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