LAST WORLD

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―アメリカ・シカゴ― 「やあキョウ、セラからの連絡はあったのかい?」 「マイケル…いや、まだだよ」 シカゴ研究所の一室にて、軍服に身を包むマイケルと言う男の問いかけに、キョウと呼ばれた白衣の男は苦笑いを浮かべて答えた。 キョウと呼ばれる男は緋色で後ろに束ねた髪を直しながら、掛けた眼鏡を中指でスッと押し上げた。 (世良さんからの連絡が途絶えてもう3日になる…無事だといいけど…) キョウが心中で呟くと、マイケルはテーブルの横に添え付けられたテレビを付けた。
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