始まり

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「…は?」 思わず出たまぬけな声。 だけど周りの人達の雑音でそれは消される。 一瞬停止した思考回路を動かし、再びクラス表に目を凝らしてみる… ……が、やはりそこには私の名前が載ってあり、隣には『R』という文字が付いていた。 (な、何で!?) 何が何だかわからず挙動不審になっていると 「薫っ!」 どこからか聞き慣れた声がしてきた。 「香奈…」 私を呼んだのは前のクラスで友達になった香奈だ。 「どうだった?私はGクラスだったよ」 「それが…」 指でクラス表を指すと、彼女もその方向を向く。 「……え?Rクラス!?」 やはり彼女もこのことについて驚いているようだ。
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