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曼荼羅の正面には護摩壇が備え付けられており、その中心には炎が赤々と燃えていた。その炎に照らし出されて一人の、薄汚れた今朝に身を包んだ法師の姿が確認できた。
「ついに目覚める…。
百八の星たちが…。そして、疫災の種も…。
星たちと種と・・・、さて、どちらが生き残るのか…。しかし、星たちには生き残ってもらわなければならない、我々人類のためにも…。」
呟くように言葉を紡ぎ、再び瞑想に入っていった。彼の右にある土壁の”地勇星”と書かれたすぐ下に”風”という文字がにじみ出るように浮かび上がってきていた。
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