「怪盗を逮捕せよ」 警視庁 刑事部捜査二課

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そして、いよいよ勝負の時が訪れた。 午前4時、捜査ニ課の捜査車両4台(260後期アリオン2台、RK1ステップワゴン2台)が巣鴨署を出発。 午前5時、容疑者の少女の自宅に到着。 少女の部屋では全く動く気配がない…。 眠っているのだろうか。 捜査員たちはじっと息をひそめる。 -ここで失敗すれば、全てが水の泡になる。 捜査車両の中は緊迫した状況に包まれていた。 午前5時45分 捜査車両が容疑者の自宅周辺を囲むように配置された。 そして… 『ピーンポーン』 「はい」 「警視庁の新敷と申しますが、娘さんの○○さんお見えになられますか?」 「今、2階の寝室で寝てるんですよ」 「あ、そうですか。すいません、中入ってもいいですか?」 「どうぞ」 女性捜査員の新敷 真夕は少女の部屋へと足を運ぶ。 「おはよう、ごめんね朝早くから。」 「いえいえ」 「それでなんだけど、豊島区の○○さんって知ってる?」 「…はい…」 「それでね。その○○さんの家の近くの防犯カメラにあなたが○○さんの家を物色するように見ていた姿も映ってたし、目撃した人もいるの。 それで○○さんは"怪盗○○"という差出人から美術品を盗むって手紙が届いたの。 それでおとといあなたの家のゴミからあなたの指紋を採取して、その手紙についてる指紋が一致したから、まだ物を盗んで居ないと言う事であなたに裁判所から脅迫で逮捕状が出てるから逮捕するよ。いい?。」 「はい…」 「内容読むね。"○○さんの自宅に私的財産である美術品の窃盗をある日時に遂行すると記述した文章を送付し、同人を脅迫したものである"という事実で通常逮捕するね。」 「はい…」 「6時07分ね。通常逮捕ね。」 少女が手錠をかけられた姿で家から出てきた。 -うちの娘がまさか… 母親も驚いた表情だった。 少女はすぐに巣鴨警察所へと連行された。
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