久家 恭一

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皆本は総理の行動により、当然のごとく全員が屋上へと向かったものだと考えていた。だが冷静に考えてみれば、出入り口である裏口にも見張りを立たせるのは、当たり前の事なのだ 。皆本は、不測の事態に焦っていた。彼等は皆本を呼び止め、身許を確認するであろう。そして、自分が総理の秘書官である事がバレれば拘束される。正面玄関は既に、地球政府によって固められている。かと言って、他の出入り口に向かう余裕は無い。 皆本は様々な選択肢を考えた。
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