久家 恭一

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奴らの銃を奪う。 …無理だ。仮に奪えたとしても、次の瞬間にもう一人によって蜂の巣にされるか、良くて銃把で鼻の骨をへし折れるのか関の山だ。 一体どうすれば良い…。 奴らが動くのを待つか?そんな時間は無い。総理が捕まり、傍にいるはずの第一秘書がいないとなれば、奴らはしらみ潰しに自分を探すであろう。 仕方が無い、一か八か強行突破するか。皆本は腹を決め、今まさに飛び出さんとした時だった。
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