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『黙れ!!貴様が被害者だと?ふざけるな!!』
皆本は、自分の感情を抑え切れ無かった。
『皆本第一秘書官。貴方が何を思い、何を言われようとも私には関係無い。貴方は、貴方の理想の世界で生きていれば良い。それは、私には全く関係の無い事だ。』
『では、平盛第二秘書官に問う。これだけの事態に、なぜ警察は動かない?地球政府とは言え、一国の総理の危機だ。警察の存在意義は知っているだろう?』
『確かに。世間では、警察は国民の平和を守る事が義務の様に言われていますが、実際の存在意義はそうではない。警察とは、国益に繋がる国民の安全確保及び、国家を脅かす者の排除を目的としている。だから、動かないのでしょう。』
『どう言う事だ?』
皆本は問い返した。
『つまり…警察が動かないと言う事は、久家 恭一は国益の枠から外れたと言う事です…。』
平盛は少し困った顔をした後、静かに答えた。
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