10人が本棚に入れています
本棚に追加
国自隊設立当初は、様々な障害があったと聞く。アメリカや中国と言った大国よりの外圧。世論などの国内での反発。それらの障害を乗り越え、国自隊を設立したのが平盛 清次の祖父である。
平盛家は先祖代々続く名家であり、若くして病死した清次の父を除くと、各々が日本人なら一度は耳にした事のある政治家だった。
しかし、平盛の祖父が作り上げた国自隊も、地球政府の出現により、その姿を表舞台から消す事となる。
地球政府にとって、国自隊の存在は目障りだったのだ。国自隊の解体により、皆本は職を失った。私立探偵のまね事や、用心棒などをして生計を立てていたが、そう長く続く訳も無く、ただ漠然と日々を過ごしていた。
国自隊において、常に与えられた仕事は完璧に熟し、エリートと呼ばれた皆本だが、日常生活においてそれは、何の役にも立たなかった。
最初のコメントを投稿しよう!