序章

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21世紀後半より驚異的な躍進を見せた科学技術は、世界を大きく変化させた。 世界各地で紛争やクーデターが相次ぎ、資源の乱獲による国土の砂漠化。 これにより人類の存続が困難と判断した国連は、その名前を地球政府と改め、各国の首脳陣を中心とした独自国家を設立。残された全ての資源をその管轄下に収めた。 そしてその資源の供給と引き換えに、他国政府への内外干渉を実現し、多くの国々を属国化してきたのである。 中でも地球政府最悪の発明とされたのが、通称「刻印」と呼ばれるマイクロチップの存在であった…。
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