久家 恭一

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[東京 首相官邸] 22世紀現在、日本国内の政治は一変し、自民党や民主党と呼ばれた政党は、もはや過去の遺物となっていた。 現在は地球政府寄りの革新党と、現日本を維持しようとする保守党の2つしか無く、地球政府の決定は、保守党出身の久家 恭一(くげきょういち)にとって、非常に苦しい状況だった。 『久家総理。このままでは、日本が地球政府の属国になるのは時間の問題です。何かしら手を打たないと、総理の立場も…』 第一秘書の皆本(みなもと)が、苦々しい顔で呟いた。
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