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多分それが彼女の精一杯の応援の言葉だったんだと思う。
彼女は大分前から私の気持ちに気づいていた。
だがこれまで黙ってきたことを咎めようとせず,ただ私の手をぎゅっと握り締めてくれていた。
言葉にはしないけど,多分ガンバレって言ってるんだと思う。
それがまた目の奥をジーンとさせた。
そして,私も佳奈に答えるようにゆっくりと手を握り返す。
赤色に染まった空を私達はしばらく見つめていた。
その空がなんだか私達を暖かく包み込んでいるようなそんな気がした。
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