1,初恋

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  夕飯を食べ終え,私が最後に時計を見たときには既に21時を指していた。 「翔,本当に遅いわねー」 おばさんはテーブルに頬杖をついてため息をついた。 確かに遅過ぎる。なにかあったのかな?それとも神様は私に翔を会わせたくないのかな。 …翔に会いたい。 そう思った途端,居てもたってもいられなくなっておばさんに「ちょっとそこら辺見てくるね」と言って外に出ていった。 どうしても早く翔に会いたくて,翔の声が聞きたくて凄い早さで駆け出した。  
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