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「お―い,亜季!そこにいんのかぁ!?」
その時,誰かが目の前の道路に立っていた。
―あっ!この声は…!!
「翔っ!!」
そう,そこにいたのは部活帰りの翔だった。
「ごめんなさい,私もうそろそろ…」
私が言い終わる前に彼はさっと頭に乗せた手を引いた。
「はい,お気になさらず。今日は楽しい時間をありがとうございました。」
そして男はニコッと笑った気がした。
「いえ,私のほうこそ」
私もニコッと微笑む。
あっ!そういえばっ…
『あなたも空が好きなんですか?』
あの質問にちゃんと答えてなかったな…
「あの…」
「ん?なんですか?」
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