1,初恋

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  「ところで,さっき誰と話してたんだ?」 翔は真剣な顔をして公園を見つめた。 今まで見たことのない彼の横顔にドキッとする。 「知らないサラリーマンの人」 私がそう言うと翔は愕然とした顔で,私の肩を突然掴んできた。 「大丈夫だったのか!?何もされなかったか!?」 思わずびっくりして,呆然となる。 「…だ,大丈夫だよっ!あの人いい人だったし」 「…ふーん。ならいいけど…」 翔はそう言ってぱっと私の肩から手を離した。 …びっくりした。 心臓がまだドキドキしてる。 私は恥ずかしくなってしばらく翔の顔を見ることが出来なかった。  
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