1,初恋

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  「なんだお前?ニヤニヤして気持ち悪いな」 気づくと,いつの間にか顔にまでニヤニヤが広がっていた。 「別にいーの!!」 私はそう言って翔の腕に手を絡せた。 「おい,なんだよ」 翔は驚いて私の手を離そうとした。 だが私は絶対離そうとしなかった。 「たまにはいいぢゃん!幼なじみなんだし」 「なんだそれっ!」 最初は呆れた翔だったが,次第にやれやれという顔をした。 「んぢゃ~帰るか」 「…うん!」 そして私達はゆっくりと歩き出した。  
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