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「よっ!」
するとそこには爽やかに笑った翔がいた。
「翔…!」
眉間に寄ったシワが一気になくなり,顔から笑顔がこぼれる。
「お前なにぼーっと突っ立ってんだよ。」
翔は私にデコピンをした。
バチンッと音を立てておでこに激痛が走る。
「痛っ…!!ちょっとさっきから何すんのよ!?」
頬を膨らませてると,翔はニヤリと笑う。
「何って,嫌がらせ?」
「はっ…?」
目が点なる。
…な,なにそれ~!!!
段々怒りが込み上がってきて,「ひどいっ!!翔のバカ!!」そう言おうとした。次の言葉を聞くまでは…
「まっ,こんな嫌がらせするのもお前だけだけどな」
翔は手に持った鞄を肩に掛けて,歩き出した。
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