2,不審者とスーツ

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  公園に着くと,奥のベンチに誰かが腰を掛けていた。 あの人も最初は同じベンチに座ってたよね 私はあの夜のことを思い返していた。 顔は暗くてよく分からなかったけどスーツ着てて… 「んっ――!?」 私ははっとする。 なぜならそこに座っていた人もスーツを着た男性だったからだ。 でも前屈みに座っていて顔がよく分からない。 だけどあのスーツ姿…もしかして!? あの時の男性ではないかと一瞬頭をよぎった。 そう思った途端,男性の方へいつの間にか歩み寄っている自分がいた。 「あの…!」  
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