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「本当は,黒田先輩見てたんでしょ?」
佳奈はサッカー部が練習しているグラウンドに指を指した。
(ッ――!!)
私の目がぎょっとなる。
「ソ,ソンナコトナイヨ…」
本音がバレないように平常心で言ったつもりだったけど,なぜだかロボット言葉になってしまう。
そんな私を見て佳奈は呆れた顔をした。
「もう~なんて強情なのかしら~。もうバレバレなんだからね」
佳奈は大きなため息をついて,私の顔を覗き込んできた。
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