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今日は新しい雲の幹部が来るらしい…
新人が来るのは夜だというのに朝っぱらから似合わねーフリフリのエプロンを着けたオカマが騒いでいたから間違いは、無い…筈
昼過ぎに起きた俺はようやく幹部全員が今日休みの訳に気付いた
「だっりー、たった一人増えるだけでパーティーとかどこのお気楽一族だよ…王子パースッ、今日の夜約束あるし」
本当天下の暗殺部隊が聞いて呆れる、頑張って働いてる部下達カワイソー
そんなことを思いながら再び自室へ戻ろうとしたら憎たらしくて可愛くねーコーハイの声が背後から聞こえて来た
「まーた女とっかえひっかえしてるんですかー?嵐隊隊長がこれなんて頑張ってお洒落してる女の子の部下達カワイソーですねー」
あ、こいつ…俺の心読みやがった
ソファーから覗く蛙の帽子にナイフを2、3本投げて俺は声の主へと近付く
「ししっ、勝手に寄ってくんだよ…一々相手してやるんて王子優しー」
…そう、向こうが勝手に寄って来るだけ、向こうは俺に相手してもらって俺は処理出来る…立派なgive&takeだろ?
「そんなことしてー、いつか本当に好きな人が出来た時後悔しても知りませんよー?…あ、ベル先輩みたいな堕王子相手にしてくれる心の広い方なんていませんねー」
無表情で紅茶を啜りながら失礼なことをほざくコーハイにティーポットの蓋を開けて中身を思いっきりぶっかけてやる……ししっ良い気味
あの憎たらしいポーカーフェイスが崩れたので今度こそ自室へと戻ろうとしたは今度は喧しい魚類の声が俺の鼓膜を襲った
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