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「う゛ぉぉおい゛ベルぅ、てめぇはいつまで寝てんだぁあ゛」
白髪のうっとおしそうな髪をポニーテールにした鮫は俺の行く手を阻むように前に仁王立ちしてやがる
王子の前に立つなんて生意気ー
そう思って相手へナイフを構えればすでに傷だらけということに気付く
こいつまたボスの機嫌損ねたのかよ、毎度毎度飽きねー奴
「うししっ、まーたボスの機嫌損ねたのかよ…そんな学習能力の無さじゃ作戦隊長なんて無理じゃね?さっさとくたばって俺に変われよ、その方がぜってーヴァリアーの未来も安心だって」
「…こんの糞餓鬼がぁあ゛ふざけんじゃねぇぞぉぉお、てめぇ起こしに行ったらいきなりナイフが八方からきやがったんだぁあ゛平隊員だったらしんでたぞぉお」
必死に弁解してるけどあれくらいのトラップにひっかかるぐらいじゃやっぱ頭わりーんじゃね?
馬鹿は相手にしてらんねーからスルーして今夜のためにも寝とこうと思ったらいきなり後ろから斬撃が襲ってきた
あんぶねー、こっちのが平隊員だったらしんでるっつーの
仕方ねーから振り返って要件を聞いてやる、たまには愚民の意見も聞いてやらねーとな
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「まだ何かあんのかよ?何?王子から生きてて残念って言葉聞きてぇの?言ってやるから跪けよ」
これだからドがつくM鮫は困るよなぁ
「ちっげぇぇえ゛、誰がドがつくMだぁあ、俺は普通より少しMなだけ…ってちげぇえ…はぁ、おいベルあの糞ボスが呼んでたぜ、用はそれだけだぁ…つっても30分前だからなぁ、急いだ方が良いぜぇ?王子さんよぉ」
…コイツも他人の心読みやがって、此処にプライバシーの保護なんてねぇな、ま、んなのどーでも良いけど、だって俺王子だもん
つか、コイツM認めてるし…おんもしれーきもー
…って、30分前!?
あの鮫後で殺ってやる、取り敢えず俺はボスの部屋へと急いだ
いくら王子でもボス怒らせたらおっかねーし
「そーいえばー、雲の幹部って女でしたっけー?」
「ん、ぁあ…紅に染まる闇猫っつーらしぃぜぇ?…なんか頭痛くなりそうだぜ」
「大丈夫ですかー?良い葬式屋紹介しますよー」
「勝手に殺すんじゃねぇぇえ゛」
後ろから聞こえるどんちゃん騒ぎに何年たってもかわんねーと馬鹿馬鹿しく思えた
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