◆序章◆ すべての始まり

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俺は閻魔大王。 この冥界で永遠と死者達を裁き続ける存在。 俺が生まれたのは世界の始まり。 始めの人間として妹のヤミと共に創られた。 そして… 「大王、何ぼーっとしてるんです?」 「……え?」 触ったら気持ちよさそうな金髪、いかにも健康的な褐色の肌。 彼-鬼男君は怪訝そうな顔で俺の顔を覗きこんだ。 「あぁ、ごめんごめん 考え事してた」 「貴方が考え事ですか …どうせセーラー服の事でしょう?」 「なっ…お、鬼男君! なんだよその軽蔑の眼差しはっ!! 男なら…貴公子ならお前… セーラー服だろっ」 「男ならセーラー服って…ただの変態じゃないですか この変態大王イカ」 「くっ…相変わらず辛辣だな君は」 「そんなことないですよ 大王がおかしいから悪いんです」 人間として死んだ日から、ずっとこうやって裁きは続いてるけど…やっぱり今が一番幸せかも。 君が隣にいるから…ね。 「…鬼男君、俺君のこと好きだよ」 「な、なんですか突然… どういう話の流れでそんなこと…… まぁ…僕も……好きですけど」 …可愛いなぁ。 頬を染めながらも視線を逸らして素直に応える俺の秘書。 なんてこともない、いつも通りの昼下がり。 .
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