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「相変わらず二人は仲が良さそうだ。アルネ、娘をよろしくな」
メイドに娘を託すのは、果たしていいのだろうか。
アルネは嬉しそうに笑みを浮かべ、私の髪を整えている。
「お任せ下さい。
私が必ずや、ルーフル姫様をお幸せにしてみせます」
「うんうん。
やはり時代はこうだな」
何の時代だ。
私とアルネの二人を見て微笑ましそうに眺める。
父さんは……アレなのだろうか。女の子同士、と言いますか……そんなのが好きなのかな。
ううむ。でも視線は見守るような、少し不安そうなものだと感じる。
まるで試験の結果を確かめる学生みたいな……。
「今は平和な時代だ。……やはり、人の世はこうでなくてはな」
父さんは何かを意味深に呟くと、そのまま演説台へ向かっていった。
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