4人が本棚に入れています
本棚に追加
「………」
コツ……コツ……
(!……きっと《アイツ》だ。とにかく息を潜めてやり過ごすしかない……)
「……おかしいなぁ……こっちに来たはずなのに……いないなぁ」
しょうがない、向こうを探すか……とため息を吐きながら《アイツ》の足音は離れていった。
その様子にホッと息を吐く……
「はぁ……。俺、何やってるんだろう……。《アイツ》にナニされたわけでもないのに……」
「はぁ……」
知らず、ただ、ため息が一つ零れていた……
アイツは……突然、俺の前に現れた……
……天使のようなとも悪魔のようなとも取れるような……
不思議な笑みを浮かべて……
最初のコメントを投稿しよう!