始まりへのPrelude

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「………」 コツ……コツ…… (!……きっと《アイツ》だ。とにかく息を潜めてやり過ごすしかない……) 「……おかしいなぁ……こっちに来たはずなのに……いないなぁ」 しょうがない、向こうを探すか……とため息を吐きながら《アイツ》の足音は離れていった。 その様子にホッと息を吐く…… 「はぁ……。俺、何やってるんだろう……。《アイツ》にナニされたわけでもないのに……」 「はぁ……」 知らず、ただ、ため息が一つ零れていた…… アイツは……突然、俺の前に現れた…… ……天使のようなとも悪魔のようなとも取れるような…… 不思議な笑みを浮かべて……
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