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でも、あたしは笑顔で言うんだ。
「良かったじゃーん!!あの鈍感たかみなとデートだなんて」
「ね、ほんと鈍感(笑)」
また、また嬉しそうに言うんだね。
胸がぎゅーっと締め付けられて、心が傷くなる。
でもそんなことを悟られぬように、いつも通り振る舞う。
楽屋に戻り2人は支度を終えて、あっちゃんがたかみなの腕にくっついてあっという間に楽屋を出て行く。
報われないことくらいわかっているのに
、あたしの気持ちは止まることも、引き返すことも知らずに進むばかり。
いつか思いが爆発しないか、怖くて仕方ないけど今のあたしは、あっちゃんが幸せであればそれでいい。
あたしの幸せなんて二の次で。
End
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