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そのためにはカールグスタフを有効活用しないとな。
「ベン!!カールグスタフの砲弾を!!」
「了解!!箱ごと頂いてきました!!」
「よし!!こんだけあれば敵を足止めでき・・・」
その時、俺は箱を開けて絶句した。
「・・・・・・・・・」
カールグスタフを準備していた部下も、やれやれ・・・という表情でベンに目をやる。
「軍曹、どうしましたか?」
「・・・ベン。」
「・・・はい。」
「俺が急げと言ったから、焦ってたのは分かる。」
「はぁ・・・」
「しかしだな・・・」
「・・・はい。」
「貴様どうやったら砲弾とC4爆薬を間違えるんだ!?あぁ!?」
「えっ!!あれ、なんで・・・おっかしいな・・・」
「おっかしいな~じゃねえよ!!どうすんだ!!」
「すっ、すみません・・・」
「これカールグスタフにぶちこんで撃ったらどうなるかわかるか!!」
「・・・その場で撃った人間が爆発します・・・」
「その通りだ!!・・・くそっ、もう今から取りに行くような時間は・・・」
「申し訳ありません軍曹・・・。あの・・・償いにもなりませんが、1つ策が・・・」
「ん?この短い間にもう何か思い付いたのか?」
C4とは、遠隔操作式のプラスチック爆弾だ。これをどう見たらロケット弾と間違えるんだまったく・・・
・・・だが、咄嗟に何かいい手を思いついたらしい。こいつ、ドジだがこういうところは並じゃねぇな・・・
たまにだが、ベンは周りがあっと驚くような考えを口にする。
階級も伍長だ。
もしかすると、将来
いい指揮官になるかもしれんな・・・
そう思いながら俺は、ベンがとっさに思い付いた策を聞き、それを実行することにした。
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