Evacuation-撤退-

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グライド・コートランド軍曹率いる部隊が北側のテロリストを壊滅させ、回収地点への移動を開始した。 その同時刻、ウェイス・ハドソン一等兵が戦っている基地の南側では・・・ 「隊長!!伝令です!!」 「報告してくれ!!」 ・・・1人の兵士が俺達の部隊の隊長、カルロス・マックォード軍曹に何かを伝えに来た。 まあこんな状況だ。大体察しはつくんだが。 「・・・了解した、すぐに向かうと少佐に伝えてくれ!!」 「了解!!」 軍曹は伝令を伝えに来た兵士がその場を離れたのを確認すると、インカムで部隊の兵士全員に指示を出した。 「たった今、回収地点への撤退命令が出た!! 繰り返す、撤退命令が出た!! いいか!!互いに援護し合って少しずつ後退しろ!!今俺達の手元には敵を一度に足止めするだけの重火器が無い!! 持ってる弾を無駄遣いするな!!」 ・・・やっぱりな。 『軍曹!!』 俺が思った通りだと1人でうなずいていた時、部隊の兵士がインカムで軍曹に呼び掛けた。 「なんだ!?」 軍曹がライフルの引き金を引きながら応答する。 『手元に火器が無いなら、弾薬庫から何か持ってくるというわけにはいかないんですか!?』 まあできることならそうしたいが・・・こいつはさっきのに気づかなかったのか? 「いや、ダメだ!! さっき北側でかなりでかい爆発が起こってただろ!! おそらくあの時に大量の爆薬が使われてる!! おそらくもう弾薬庫に爆薬はほとんど残されて無いはずだ!!」 その通りだ。 つまり俺達は、今持っている銃器でこの状況を切り抜けなければいけないということだ。 俺は、限りなく数を増やして迫りくるテロリストに目をやった。 ・・・・・・いや・・・・・・ やっぱ今ある武器だけじゃ、止められねぇな・・・・・・ .
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