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「軍曹・・・結構ヤバいですよ・・・!!」
「ああ、わかってる!!だからこそ足を止めるなよ!!!もう回収地点も目の前に見えてる!!あそこまでなんとかたどり着け!!!」
軍曹に励まされ、疲労で重くなっている足に鞭打ち、回収地点目掛けてひたすら走る。
そしてあと500Mほどで回収地点・・・というところで本格的に敵の攻撃が再開され始めた。
まだ少しだけ距離があるので、そう簡単に弾に当たることはないだろうが、疲労しきってスピードが落ちている俺達とは対照的に、敵は猛スピードでこちらに迫ってくる。
俺達が敵の射程範囲に入るのは時間の問題だ。
・・・とか思っているうちに敵側から弾丸が放たれ始めた。
その弾丸が俺達の足下の土をえぐる。
「がんばれ!!あと少しだ!!」
軍曹が必死にみんなを励ますが、スピードを上げることもできず、次第に迫ってくる敵に対する恐怖と、蓄積された疲労で足がガタつき、転倒するやつまで出てきた。
クソ・・・これじゃあ全員生きてヘリに乗れる保障がない・・・!!!
絶望が心を支配しようとしていた。
しかしその時・・・・・・
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