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バラバラバラバラバラバラ
・・・・・・?
突然頭上から聞こえたプロペラ音に、全員が顔を上げ空を見る。
すると、3機のブラックホーク(多目的型の中型ヘリ)が俺達の頭上を通りすぎようとしている光景が目に入り、それと同時にインカムから陽気な声が聞こえてきた。
『よおカルロス。随分元気がねぇなー。しっかりしやがれバカヤロー。』
すると軍曹が疲れきった表情を緩めてその声の主に返した。
「ハハ、グライドか・・・。なんでわざわざブラックホークなんかに・・・。」
『おいおい、せっかく回収地点から援護に来てやったんだ。もっと喜んだらどうだ~?』
「充分喜んでるさ・・・。」
『そうか、まぁいい。
カルロスの部下達も聞いてくれ!!
少しだが俺達が敵を足止めする!!その間に早く輸送ヘリまでたどり着け!!
こっちのヘリの装備にもたくさん弾がある訳ではない!!だからもって数分だ!!
急げ!!!』
そう言って、グライドの部隊を乗せたブラックホークは射程範囲に入ってきた敵部隊にミニガン(搭載機銃となっているガトリング砲)で足止めするため、更に敵方向へ飛んでいった。
「すまんグライド・・・。よし、全員聞いたな!?急ぐんだ!!!」
「「了解!!!」」
味方も思わぬ援軍に勇気づけられ、先ほどよりも軽い足取りで再び回収地点を目指して走り始めた。
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