Evacuation-撤退-

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―――そして現在に至る。 「軍曹、射程範囲に入りました。」 「了解だパイロット。よし、ベン。おもいっきりやってくれ。」 「了解しました。奴らに一泡吹かせてやりますよ。」 そう言ってベンは、ミニガンのボタンを押した。 ミニガンは回転し、円形に連ねてある砲身から次々と弾丸を敵に向かって降らせ始める。 その弾丸の雨を浴びた敵は次々に倒れていく。 しばらくの間、3機のブラックホークからの強力な攻撃により南側から進撃していた敵部隊の足は完全に止まった。 その頃――― 「ハァ・・・ハァ・・・着いた・・・。」 ウェイス達は、コートランド隊のおかげで、無事に回収地点にたどり着くことができた。 そしてパイロットの案内で輸送ヘリに乗り込む。 ・・・どうやら俺達が一番最後だったようだ。 ―再びブラックホーク― 敵を阻み続けているミニガンの残弾が残り400発を切った頃、インカムから通信が入ってきた。 『回収地点から援護部隊へ。 全部隊の回収が完了した。これより退却する。 そちらもすぐに引き返せ。オーバー』 「よし、パイロット、引き返してくれ。」 「了解。」 コートランドはパイロットに指示を出すと、続いて回収地点に返答した。 「こちら援護部隊、了解した。これよりそちらに引き返す。アウト」 そしてコートランド達を乗せたブラックホークは再び回収地点まで引き返し、大勢のアメリカ軍兵士を乗せた輸送ヘリ部隊は、東南アジアへ撤退すべく、一斉に飛び立った。
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