Of worst-史上最悪の幕開け-

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「パイロット、戦闘区域まであとどれくらいだ?」 「約10分です。」 「よし、了解した。」 最後にコートランドはパイロットに戦闘区域までの時間だけ聞くと、部下達の方を向いた。 「よし、お前ら!!今から指示を・・・いや、念のためもう一度状況確認をする!!」 そこでコートランドは一息おいて、再び話始めた。 「まず、先ほど南沙諸島沖に中国海軍が進出した。 それと同時に、中国海軍が東南アジア海域に侵入。 国連で、現在中国に海軍を撤退するよう呼び掛けているそうだが、中国は恐らく応じる気はないだろう。 それに対して、ベトナム、インドネシア、フィリピンの海軍を主力とする連合艦隊が中国海軍迎撃のためフィリピン近海へ防衛ラインを展開中。 おそらくすぐに中国海軍とぶつかるだろう。 そんな状況だ。フィリピンの基地も危うい場所となった。 そこで、危険ではあるが一度フィリピンの基地に着陸し、そこで燃料を補給後、オーストラリアまで一時的に撤退することになった。 俺達が最初から中国海軍と一戦交えることは無いだろうが、いつ連合艦隊の防衛ラインが破られるかわからん。 皆、決して気は抜くなよ。」
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