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その後俺は、他の2機に乗っている部下達にも大方説明し、来るであろう戦闘に備えて武器と兵士の配置を急いだ。
インカムを口元へ近づけ、他のヘリの部下達にも聞こえるようにする。
「よし、各員戦闘準備だ。ミニガンはいつでも使えるようにしておけ。」
そこまで伝えたところで、パイロットが声をかけてきた。
「コートランド軍曹、この編隊のコールサインが[ホービック]に決まりました。この機はホービック3.1です。」
「了解した。」
コールサインもわかり、再びインカムに口元を近づける。
「全員自分が乗っているブラックホークのコールサインはもうわかってるな?」
『こちらホービック3.2。大丈夫です。』
『ホービック3.3。問題ない。』
残りの2機それぞれの返答がインカムから聞こえてきた。
「よし、全機ミニガンの調整を急げ。
整い次第、ガンナーを配置。
残りの者には、スティンガーとジャベリンを持たせろ。
おそらくこの状況で役に立ちそうな対空兵器はそのぐらいだろう。
ロックオンするのは難しいかもしれんが、やるだけやってみるんだ。」
『3.2了解。』
『3.3了解した。』
「よし、敵を発見次第、迎撃体制に入れ。
こちらから攻撃はするなよ。
奴らは今のところは合衆国には宣戦布告はしていない。
だが何をやらかしてくるかわからん。充分に警戒しろ。
もし味方が攻撃を受けたというようなことになれば、我らに宣戦布告したも同然だ。
その時は手加減はいらん。持てるだけの弾を使って海に叩き落としてやれ。」
『了解。』
『了解した。』
よし、これで別の2機のブラックホークについては問題ない。
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