Of worst-史上最悪の幕開け-

18/36
前へ
/295ページ
次へ
『ハインズだ。 全護衛機に告ぐ。 左翼に戦力を集中しろ。輸送ヘリが給油を終えるまでなんとか持ちこたえてくれ。』 インカムからハインズ少佐の声が聞こえる。 『イーグル全機了解。これより左翼へ移動する。』 『こちらジャスティス。全機了解。移動を開始する。』 『こちらエコー。全機了解しました。』 ハインズ少佐の指示に、前方、後方、右翼の護衛についていたハリアーがそれぞれ左翼に移動し始めた。 まもなく、左翼に固まったハリアーの内の1機から通信が入る。 『全8機、位置に着いた。オーバー』 『了解。 ・・・敵は50機余りだ・・・。たったの8機で足止めしろなどと言ってすまない・・・。』 『やめてください少佐。 我々8人の命で、大勢の命が助かるなら本望ですよ。』 まったく恐れる様子もなく、ハリアーのパイロットは軽い口調でハインズに返す。 『すまん・・・!!!』 それでもハインズは無線機越しにハリアーのパイロット達に謝り続けた。 .
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1122人が本棚に入れています
本棚に追加