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このインド北西部の軍事基地での戦いが起きた場所は、一ヵ所だけではない。
インド北西部の国境付近に点在するあらゆる軍事施設が同時に奇襲を受け、その全てが瞬く間に占領され、事実上インドは北西部国境付近の領地を失う結果となった。
この異例の事件に、インド政府はまだ敵の正体もわからぬまま、北部に緊急防衛戦線を張り、敵部隊の情報収集を急がせた。
そして偵察部隊から一報が司令部に届いた。
その報告書にはこう記されてあった。
「本日、先日占領された我が軍事基地に駐屯中の敵部隊の様子を探るために偵察を実行したところ、基地内に掲げてあった国旗が降ろされており、
そこに中国国旗が掲げられていた。
よって今回我が領土を不法に侵した軍隊は、中国軍と思われる。 以上」
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