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「あー・・・眠い。」
普通の女子高生はあくびのときこんなに大きく口を開けない。
いつでも他人の目を気にするから。
けど絵衣子は同性の私から見ても綺麗な女の子だった。
だからちょっと絵になってしまって悔しい。
さらさらの髪。
大きな瞳。
白い肌。
どれもが私とは正反対だった。
絵衣子はそこにいるだけで、華やかな空気にしてしまう外見を持っていた。
そんな彼女を私は、妬むことはなかった。
次元が違いすぎたから。
というのは言い訳で。
本当は心のどこかでは彼女を見下していた。
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