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だって、早く洋兄に近づきたかった。
だから、髪も染めてみた。
そんなこと、言えるわけないけど。
洋兄に扉を開けてもらい、家から出る。
顔を上げれば雲一つない青空が広がっていて、清々しかった。
「気持ちいいーっ!」
あたしは思い切り空に伸びてから、扉を振り返り鍵を掛けた。
「よし、じゃあもっと気持ち良くしてやる!」
そう言って洋兄はあたしの手を掴む。
あたしはそのまま、停めてあった自転車の前まで連れていかれた。
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